先日SIEが同社製のネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(CUHJ-15004)」について、2024年7月25日をもってアフターサービス受付を終了すると発表いたしました。
それに加え27年7月以降、PS5版torneなどでも番組視聴、録画再生が出来なくなるとのことです。
そんなSIE製nasneですが、今後どのように使っていくか考えていきましょう。
nasneの歴史
まずnasneが登場したのは2012年8月にSIE(当時はSCE)発売され、当時はPS3を使用してTV番組の録画視聴ができる周辺機器として人気を博しました。
HDDレコーダとしては安価な価格と、当時としてはありえないほどの操作レスポンスの良さもあり好評を博した製品でした。
ただ頻繁に買い替える製品ではないのもあって、販売数は右肩下がりになり2019年には生産中止となりました。
しかし愛好家からの声を受けてか2021年にはバッファローが継承した新モデルが発売され、現在も継続されています。
つまりSIE版nasneは12年もの間サポートが継続されていたということになります。これは家電製品としては異例の長さです。そうすると今回のサポート終了は仕方ないかなと思います。
なお、バッファロー版nasneはサポート継続されます。
そんなこともあって、SIEはバッファロー版nasneへの移行を案内しています。
できること、できないこと
では具体的に何が出来て、何が出来なくなるのかということですが、まずできなくなることとしては下記の通り
・torne (PS5版)
TV番組の視聴および録画ビデオの再生 SIE製nasneとのペアリング
・torne mobile (iOS版/Android版)
自宅内での TV番組の視聴および録画ビデオの再生 SIE製nasneとのペアリング 、外出先での TV番組の視聴および録画ビデオの再生、番組関連機能 nasne HOMEの表示
・tornePS VitaおよびtornePS Vita TV
自宅内でのSIE製nasneとのペアリング、外出先でのTV番組の視聴および録画ビデオの再生 番組関連機能
・naspocket VitaおよびtornePS Vita TV
外出先でのSIE製nasneへのアクセス nasne本体機能(アプリ環境は問わない) 「nasneシェア」機能
・PC TV Plus | Lite(PC)
外出先でのPC TV Plus アドバンスドパック提供の 「外からどこでも視聴、録画予約」 機能
・Video & TV SideView (iOS版/Android版)
自宅内での録画予約、家じゅうどこでも視聴、ワイヤレスおでかけ転送 外出先での外から録画予約、外からどこでも視聴
という感じ、ざっくりとまとめると
torne (PS5版)・torne mobile (iOS版/Android版)・tornePS VitaおよびtornePS Vita TV ・Video & TV SideView (iOS版/Android版)
ほぼ何もできなくなる(番組表の確認ぐらいはできるかも)
naspocket ・PC TV Plus | Lite(PC)
外出先からはほぼ使えない。一方家庭内での機能は制限なし。
こういう感じでしょうか。
なおPS4版torneに関する言及はありません。
PCがあればまだまだ現役か
上記のできないことを踏まえていくと、PSやスマホでのアプリからの使用はできなくなると考えていいかもしれません。PS4に関しては言及はありませんが、恐らくPS5と同じ対応だと思います。
一方で家庭内でのnaspocketやPC TV Plus | Lite(PC) では機能制限はありませんので今まで通り使用できることになります。VITAのみのnaspocketはともかくPC TV Plus | Lite(PC)いまでも現役で使っている方も多いでしょう。PCを持っているPSユーザーはnasneの更新ではなくPCへの移行もありだと思います。PC TV Plusは有料ですがnasneの買い替えよりは安価で済みます。
参考 パソコンでテレビ視聴、かんたんダビング「PC TV Plus (Lite)」ソニーストアまた忘れがちですが、nasneは一般的なNAS機能も兼ね備えています。これはアプリに依存する機能ではないので、今後も普通に使えるはずです。
発売日に買ったうちのSIE製nasneもまだまだ元気に動いてくれています。買い替え更新もいいですが、まだまだ使えるなら有効活用していきましょう。