2大GPUチップのAMDとnvidia、一般的には1つののGPUを使用するものですが、windowsでは同時に使用することもできます。
今回は実際に2つのGPUを同時に使用しての感触と気をつけることを書き連ねていきます。
環境
今回私が使用している環境はrtx3090とvega64 riquid edition × 2 となります。
なおこの記事内ではメインディスプレイを繫いでいるrtx3090をメインGPU、vega64をサブGPUとしています。
まずは両方のドライバをインストール
まずはAMDとnvidiaのグラフィックドライバをインストールします。順番は特に気にしなくても良いです。
マルチモニタ間の移動などは問題なし
メインGPUとサブGPU間でのモニタ出力のマウスやウィンドウの移動などは、引っかかりなどもなく特に違和感はありません。同じGPUに接続している時と変わりないです。windowsでも同じGPUに接続しているときと同じように認識されています。
ゲームやベンチマークはメインGPUのみ稼働
ゲームやベンチマークソフトを起動する際、稼働するのはメインGPUのみです。
サブGPUはなにもしていないのでそちらで攻略サイトを見たり、メインGPUのモニタリングしたりと使えます。
仮想通貨マイニングではフル稼働
一方、仮想通貨のマイニングソフトではすべてのGPUを認識し、フル稼働します。この環境下では唯一マルチGPU活かされる状態です。
著作権保護された動画はサブGPUでは再生不可
HDDレコーダーに録画したテレビ番組など、著作権保護されている動画はサブGPUの出力では再生不可です。これは同じGPUメーカーでも起こります。
PC TV Plusの場合、メインGPUで再生した後、サブGPUの画面に移動しても再生が止まり、画面は真っ黒になります。amazon prime videoやYoutubeの場合は問題なく再生できます。
まとめ
異なるチップメーカーのGPUを共存させるのは、2つのグラフィックドライバーをインストールすることになるので不安定になりそうなものですが、少なくとも私の環境下では不具合は見られませんでした。
使用感も違和感なくPC TV Plus使用時に改めてマルチGPU環境であることを思い出す感じです。
こういった特殊なアプリを使わない限りは特に不便を感じることもありません。
ただしマルチGPUが活きる場面もかなり限定的です。仮想通貨マイニングをしないのであれば、5画面以上のモニタ出力するぐらいでしか意味はありません。
サブGPUを使用していない場合でもわずかながら電力の消費はありますし、異なるチップメーカーだとSLIやxfireの効果もありません。
余っているGPUがあって、かつ仮想通貨マイニングや多画面出力したいと考えない限りはわざわざやるものでもない、というのが正直なところです。
新しく買うならばなるべくGPUチップは揃えた方が良いですね。