PCソフトを起動させておくだけで、勝手にマイニングを続けてくれる、仮想通貨マイニングソフトですが、GPUの設定を少し弄るだけでより低電力で高ハッシュレートでマイニングできるようになります。今回はその方法を解説していきます。
MSI afterburnerを入手
まずGPUの設定を変更するためのソフト、MSI afterburnerを入手します。
一応お決まりの文言を加えましたが、粗悪な部品で無茶苦茶な設定をしなければ壊れることはそうそうないと思います。まずはチャレンジしてみましょう。
マイニング速度はメモリで決まる
マイニングにおいて、重要なのはGPUのメモリ速度になります。つまりメモリクロックです。ここを高速化(オーバークロック)してマイニング速度を早めます。
具体的な設定方法
afterbarner内のメモリクロック項目を弄ることになります。
どのくらいまでオーバークロックして良いか、というのは一概には言えません。使用するGPUによって変わるからです。
ただそれだけだとどうして良いかわからないと思うので最適な設定を導き出す方法を解説していきます。
1.およそ10%くらいは安全圏
あくまで私の経験則ですがオーバークロック設定で、定格クロックの10%くらいは問題なく動作するようです。メモリクロックが1000Mhzなら1100Mhzと言う感じですね。
もちろん個体差はあるのです必ずしも正しいとは限りません。10%のオーバークロックでも不具合が起こる場合もあります。その場合はクロックを下げてください。5%くらいで抑えるか、ひとまず定格クロックで運用しましょう。
オーバークロックが成功していたら、あきらかにマイニングハッシュレートが高くなっているはずです。10%のオーバークロックなら、ほぼそのまま10%ほど高くなっていると思います。これからさらに細かく設定していきます。
2.さらなる限界を見極める
ここからは限界を見極める作業になります。定格クロックの0.5から1%ずつクロックを上げていきます。そうすると画面が乱れたり、消えたりする場合があります。そこがオーバークロックの限界点になります。PCを再起動してその手前で止めましょう。ちなみに電源ボタンの長押しでPCの電源は切れます。あまりいい方法ではないですが…
また画面に異常がなくてもマイニングの速度が上がらなくなる場合もあります。その場合はそのGPUでのマイニング速度に限界点であると思われるのでそれ以上のオーバークロックは意味がないので止めましょう。
消費電力を下げる
続いては消費電力を弄ります。
実はメモリクロックさえ維持できていれば、コアクロック多少下がってもマイニング速度は維持されます。
つまりメモリクロックを維持できる程度に消費電力を押さえればより消費電力を下げられるということです。
ここの設定はGPUごと様々で、一概には説明できません。10%ほどの下げ幅の場合もあれば、30%ほど下げられる場合もあります。
メモリクロックとマイニング速度を見ながら、数値が落ちない程度に下げられるポイントを探っていきましょう。
簡単な設定で大幅な効率アップ
オーバークロックや電力の設定も、どちらもそんなに難しいものではありません。
それで得られる効率はかなりのものです。マイニング速度だけでなく、消費電力も抑えられるので、マイニング期間が長ければ長いほど効果は大きくなります。
最初に一度設定すれば、ずっと効果があるものなので、仮想通貨マイニングするのなら、必ずやっておくべきです。