Nvidiaからディスプレイ出力のないマイニング専用GPU、CMP HXシリーズを発表いたしました。これによりGPUの供給不足問題を解消する狙いがあるようです。
ラインナップはハッシュレート26MH/s、定格電力125Wの「30HX」、36MH/s、185Wの「40HX」、45MH/s、250Wの「50HX」、86MH/s、320 Wの「90HX」の4種類になります。
商品価値は低い
nvidiaはこれによりゲーム向けGPUの供給問題を解決したいと考えているようですが実際は難しそうです。
上記のラインナップを見てもらえばわかりますが性能はそれほど良くありません。たとえばチューニングなしでrtx3070でTDP220wで52MH/sほどのハッシュレートになりますがマイニング専用GPUでは効率では及びません。
持論チューニングで変わってくる可能性はありますが、他に転用が効かない(リセールバリューがない)というのは大きなデメリットです。
マイニングユーザからすれば、わざわざ専用GPUを選択する理由がないと言うのが実際のところです。GPU不足問題はまだ続きそうです。
本命は220HX
PCゲーマーにもマイニングユーザにも肩透かしな印象のあるマイニングGPUですが、GA100ベースのマイニングGPU「220HX」がリリースされるという情報もあります。
正式発表されているわけではなく、確度の低い未確定情報ではありますが、210wで210MH/sものハッシュレートを叩き出すとのことです。
価格は3000ドルと値は張りますが圧倒的なパフォーマンスになります。
もしこれが実際に発売されて、安定供給されるならばゲーマー向けGPUの供給問題は大きく改善されそうです。PCゲーマーの為にも、マイニングユーザのためにもぜひ実現して欲しいものです。