CPU を選ぶにあたって注目すべきは、メーカー、コア・スレッド数、動作周波数、GPU機能になります。
メーカー
現在CPUを販売しているメーカーはAMDとintelの2社になります。どちらを選んでもできることは大差ありません。ただそれぞれに対応するマザーボードが違ってきます。
傾向としてはAMDはコア数が多く高価で高性能、intelはコア数は少なめで比較的安価な傾向です。
コア・スレッド数
コア数とは1つのCPUで処理できる作業の数になります。数が多いほど、並列して演算ができることになります。たとえばPCで音楽を聴きながらネットサーフィンして、ダウンロードしたzipファイルを解凍する、というような複数の作業をスムーズに行うことができます。
スレッド数とはCPUが実際に作業ができる数になります。最近のCPUは1つのコアで2つのスレッドを持つことが多く、例えば4コア8スレッドのCPUの場合、4つのコアで8つの作業を同時進行できるということです。
動作周波数
動作周波数はCPUの各コアがどれだけの電圧で動作するかという数値です。一般的には動作周波数が高いほど性能は高いとされます。動作周波数が高いほど1コア毎の処理能力は高くなります。
GPU機能
上記の3つはCPUの基本性能ですがGPUは言うなればオプションの機能です。
CPUの中にはGPU機能が内蔵されているものがあります。GPU機能が内蔵されているとCPUだけで映像出力が可能になります。内臓されていない場合は別途GPUを用意する必要があります。
CPUにGPUが内蔵されているかは、型番での判別は難しいです。パッケージに内臓GPUのエンブレムが貼付されているか確認するか、メーカーホームページで確認するのが確実です。
なお内臓GPUの性能は必要最低限なもので決して高性能なものではありません。最近は性能も上がってきて、昔の安価なGPUボードと同等の性能を持つものもありますが、PCで本格的なゲームをしたいという場合は、別途GPUを用意した方が良いでしょう。
用途に合わせて選ぼう
CPUは安価なものなら1万円台から、高価なものだと数十万と価格幅が広く選ぶのに迷いやすいです。無闇に高価なものを用意しても宝の持ち腐れになりかねません。用途になったものを選びましょう。
たとえばゲームを主な用途とする場合、今のところ8コア以上のCPUではほぼ差はありません。これは殆どのゲームソフトが8コア以上の使用を想定していないからです。
またゲームを録画したい、ネットで配信したいとなると、ゲームの動作に加えて動画のエンコードに性能を割り当てる必要があります。そうするとより多くのコア数が必要になってきます。扱う動画のクオリティによって必要な性能も変わってきます。
もちろん高性能なほど、高品質な動画を書き出せますがこの辺りは予算と相談ということになるでしょう。
ゲームや動画編集など、重い作業を同時進行するわけでないのなら、8コアぐらいで十分だと思います。