初めての自作PC GPU編

GPUはPCで演算した内容を映像に出力するためのパーツです。

GPUが必要無い場合もある

映像出力するためには欠かせないGPUですが、CPUにGPU機能が搭載されているものもあります。

その場合、GPUが無くても映像出力が可能です。ただし内蔵GPUは必要最低限の性能である場合が多く、本格的なゲーム等には向きません。

チップメーカーは2つ

GPUを制作しているチップメーカーはAMDとnvidiaの2つです。2社のGPUを各社GPUボードメーカが販売しているという構図になります。

以前はハイエンドGPUはnvidiaでミドルクラスはAMD、ゲーム向けのnvidiaとディープラーニング向けのAMDと特色がありましたが、最近は2社間の差異はなくなりつつあります。AMDもハイエンド向けGPUをリリースしていますし、現時点でディープラーニングに最適なのはnvidiaのRTX3090になります。

ハイエンドなら4Kゲームも

ハイエンドGPUならば最新の大作ゲームも4Kの画像で楽しめます。フルHDのゲームならミドルクラスでも十分です。ただフルHDでもリフレッシュレートの高いゲーミングモニターを使用するなら、ワンランク上のGPUを使用したほうが良いです。

ゲーム以外の用途も増えてきている

以前はGPUの性能を発揮する機会といえば、高度な3Dゲームをプレイするか3DCADを使用する場合がほとんどでしたが、最近はそれ以外での用途でも使用されるようになりました。

動画編集やディープランニングなど高度な演算を必要とする作業では、CPUよりも演算能力の高いGPUを使用することで高速な処理が可能になります。

これからも高度な演算処理はGPUで行うことは増えてくると思います。PCでの高度な処理作業を行う場合は、CPUだけでなくGPUにも予算を割いたほうが良いかと思います。

一番高価で、陳腐化しやすいパーツ

GPUはCPUの何倍もの演算能力を持ち、ハイエンドのものでは数十万するような高価なパーツです。また高性能が求められるがゆえに陳腐化も早いです。現在ハイエンドといわれているものが、2~3年後にはミドルエンド以下の性能になっていることもあり得ます。

予算を注ぎ込めばそれだけの価値が見いだせるパーツではあると思いますが、将来的な陳腐化は考慮したほうが良いでしょう。

マルチGPUでハイエンド化も可能

GPUは複数枚使用することにより演算を並列化させることができます。2枚使用したら性能が2倍になるということではありませんが、ミドルクラスとGPUを2枚使用して、ハイエンド以上の性能を発揮することも可能です。

AMDの場合はマザーボードが対応していて、同じGPUチップであれば並列処理が可能です。

nvidiaの場合はRTX3xxxシリーズではハイエンドの3090のみ対応しています。前世代のRTX2xxxシリーズはミドルクラスでも対応していますが、性能差を考えるとわざわざマルチGPU化するメリットは少ないでしょう。

またアプリ側で対応していないとマルチGPUの恩恵を受けられません。消費電力も高くなりますし、熱源も増えるので排熱にも気をつけなければばなりません。

PCパーツの中では一番高価なパーツになるので自分の使用用途に合わせて、慎重に検討しましょう。

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